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関連文献紹介

【文献No】
GLIM00004
【標題】
The tyrosine kinase inhibitor CGP 57148B selectively inhibits the growth of BCR-ABL-possitive cells
チロシンキナーゼ阻害剤CGP57148BはBCR-ABL陽性細胞の増殖を選択的に阻害する
【著者名】
Deininger M.W.N. et al.
【雑誌名】
Blood 90(9)3691-3698, 1997
【抄録】
フィラデルフィア染色体は、事実上、慢性骨髄性白血病(CML)の全症例に、また成人急性リンパ芽球性白血病のほぼ3分の1の症例に認められており、9番と22番染色体の間の相互転座によりBCRとABL遺伝子配列が融合することで形成される。このようなBCR-ABL融合遺伝子は、異常なチロシンキナーゼ活性を示す融合タンパク質をコードしており、悪性形質転換の原因となると考えられる。2-フェニルアミノピリミジン誘導体であるCGP57148Bは、ABLおよびBCR-ABLのチロシンキナーゼを選択的に阻害することが明らかにされている。今回我々は、この化合物がCML患者由来の顆粒球・単球形成幹細胞(CFU-GM)および赤芽球形成幹細胞の増殖を選択的に抑制すること、そしてその作用は0.1~10μmol/Lの濃度範囲で有効であり、1.0μmol/Lの時にCML由来細胞と正常細胞との間での効果の差が最大であることを明らかにした。しかしながら、1.0μmol/LのCGP57148B存在下で増殖したCMLコロニーはほとんど全てBCR-ABL陽性であった。これは、大多数のCML患者では、正常クローンの骨髄前駆細胞はほとんど残されていない事実を反映している可能性がある。また我々は、造血細胞株に対するCGP57148Bの効果も検討した。その結果、BCR-ABL陽性細胞株の多くで増殖が抑制されたが、BCR-ABL陰性の細胞株5株では影響を受けたものは全くなかった。従って我々は、この新規薬剤が臨床に応用できる可能性は極めて高いと考える。

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