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【Q】 【出血】グリベックによる腫瘍出血、消化管穿孔の詳細は?

【Answer】

腫瘍出血、消化管穿孔はGIST患者に発現する副作用ですが、場合によっては重篤になるケースもあります。また、消化管穿孔はCML患者でも報告されています。グリベック投与中は、定期的に血液検査等を実施し、患者の症状を十分に観察し、必要に応じて適切な処置を行ってください。

<GIST患者における腫瘍出血、消化管穿孔の詳細>

発現頻度

【国内臨床試験】 カプセル剤の2003年3月時点での集計
・腫瘍出血2.7%(2例/74例):軽微(Grade 1)、重篤(Grade 4)各1例
・胃穿孔1.4%(1例/74例):重篤(Grade 4)
※400mg/日、600mg/日を合わせた総症例データ

【海外臨床試験】 カプセル剤の2004年4月時点での集計
腫瘍出血(Grade 3/4) 
・400mg/日投与群:1.4%(1例/74例)
・600mg/日投与群:4.1%(3例/74例)

初期症状
(自覚症状)

症状が特に出ない場合もありますが、下血、吐血、貧血、腹痛、腹部膨満感、嘔気・嘔吐等があらわれることがあります。また、ヘモグロビン値(Hb)の低下などがみられることがあります。

処置方法

異常がみられた場合は、直ちに腹部CT検査等を実施して、出血部位、穿孔所見の有無の確認を行い、必要に応じてグリベックの投与を中止し、適切な処置を行ってください。

副作用の起こる原因

まだ明確なことはわかっておりませんが、主な可能性として下記の3つが考えられています。
現在、(1)が原因である可能性が一番高いと考えられています。

(1)腫瘍崩壊によるもの:
グリベックの速やかな抗腫瘍効果により腫瘍崩壊がおき、その結果、出血、消化管穿孔がおこることがあります。
(2)原疾患によるもの:
消化管間質腫瘍(GIST)で認められる症状のひとつとして、出血があります。原疾患の悪化に伴う出血も考えられます。
(3)グリベックの作用:
慢性骨髄性白血病(CML)患者においても出血の副作用が報告されています。これは、血小板減少に伴うものと、伴わないものが報告されています。





講師 西田俊朗
監修:大阪大学大学院医学系研究科臓器制御外科
助教授 西田俊朗



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