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慢性骨髄性白血病

慢性骨髄性白血病 新しい治療へのアプローチ

1.分子標的治療

慢性骨髄性白血病(CML)の新たな治療へのアプローチとして最も注目されているのは、白血病細胞だけを標的として狙い撃ちする『STI571(グリベック)』というくすりです。
CMLの約95%にはPh染色体が認められますが、STI571は、このPh染色体上にあるbcr-abl遺伝子が作り出す蛋白質の働きを阻害します。米国で行われた試験によると、慢性期のCML患者さんに1日1回数ヶ月経口服用するだけで、IFN-αを1~2年注射したのとほぼ同程度の効果が得られると報告されています。さらに非常に大きなメリットとして、副作用が非常に少ないことが挙げられます。それは、化学療法は正常な細胞にもダメージを与えますが、分子標的治療は「病気の原因となっている遺伝子産物だけを阻害する」ためと考えられます。



2.ミニ移植

ミニ移植とは、前処置として免疫抑制剤を中心とした弱めの化学療法、あるいは弱めの放射線療法のみで移植を行い、移植後はドナーのリンパ球を輸血することによって治療効果の維持を図る方法です。通常の造血幹細胞移植では骨髄を破壊するほどの強い化学療法を行うのに対し、ミニ移植で行われるのは比較的弱い化学療法なので、高齢者など通常の造血幹細胞移植の対象とならない慢性期CML患者において、ミニ移植がよい適応になることが期待されます。また、一旦造血幹細胞移植を行った後、再発した患者さんに対する治療法としても期待されます。これはまだ研究段階の治療ですが、近い将来確立された治療法となると思われます。




慢性骨髄性白血病の治療について

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